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猫の一生は、人の五分の一ほど。
人が80年かけて辿る道を、
猫はわずか12〜15年でそっと通り抜けていく。
その一年は、人の 4〜6年分の速さで過ぎていく。
だからあなたの“たった1時間”は、
猫にとって 半日ぶんの移ろいになる。
あなたが外に出る3時間は、
猫には 一日分の静けさに近い。
光が傾き、影が伸び、季節の匂いが少し変わる。
それでも猫は騒がず、
ただ一度、玄関のほうへ視線を向けて
“あなたの気配の欠片”を探すだけだ。
あなたの1日が終わる頃、
猫はその裏側で 数日ぶん老いている。
1週間が過ぎれば、猫の身体では
ひと月ぶんの変化が進む。
昨日は軽く跳べた棚に、
今日は前足を置いたまま少し考え込んだり、
先週より日向で眠る時間が長くなったりする。
猫は何も言わないまま、
静かに老いの階段を降りていく。
あなたが気づくより早く、
身体だけが未来へ進んでしまう。
そしてあなたの“一年”。
「あっという間だったね」と言うその一年で、
猫は 4〜6年分歳を重ねる。
呼ぶ声に応えるまでの間がふっと長くなり、
撫でた指先に、骨の細さが少しだけ触れるようになる。それでも猫は、あなたの前では
なるべく変わらない姿でいようとする。
静かな誇りを失わないために。
あなたにとっての15年は、人生の五分の一。
けれど猫にとっての15年は、
あなたを想いながら老いていくための全部の時間。
あなたが名前を呼んだ数秒、
そばに座った数分、
笑った一瞬でさえ、
猫の世界では何倍もの意味を持って積もっていく。
そして老いてなお…
高く跳べなくなっても、
耳が遠くなっても、
目が霞んでも、
猫は今日も、あなたの帰りを待っている。
扉の開く音、靴の擦れる気配、
あなたの匂い…
それらが聞こえ、感じられるだけで、
老いた身体は今日を受け入れる。
猫の短い一生は、
その最期の瞬間まで、
静かに、深く、
あなたを想う時間で満ちている。
つくしやムギと同じ歳のタヌキ姉妹のお母さん、チネチャクママが、遠方から遊びに来てくれました。数年前にSNSで知り合い、お会いするのは今日が初めて。なのに、なんとなく親戚のような気がして、つくしやムギには「親戚の叔母ちゃんが来たよ」と紹介していたのは、ここだけの話。
ラットが好物を食べながら「おいしい」と鳴いているかもしれない、という研究。福井大などの研究チームによると、チョコレートを食べている最中に、人には聞こえない特徴的な超音波の声を出すそうです。
面白いのは、好物を待っているときと、実際に食べているときでは声が違うこと。さらに、快感に関わる仕組みを薬で抑えると、食事中のその声も減ったといいます。「おいしい」と翻訳できたわけではありませんが、食べる楽しみを声から探れるかもしれません。
いつか食事中の声を聞き分けられるようになったら、餌を用意する楽しみも増えそうです。ただ、奮発した日の「おいしい」が、いつもの餌に負けていたら、聞こえなかった頃に戻りたくなるかもしれません。🤣
ラットも「おいしい」と鳴く? AIで鳴き声を分類、福井大 #ldnews news.livedoor.com/article/de…
先日、飼い猫が逃げ出してしまったと、捜索依頼のご相談がありました。姿が見えない時間が長くなるほど、「もう遠くへ行ってしまったのでは」と不安になります。ただ、猫の場合、帰ってこないことと、遠くにいることは、必ずしも同じではありません。
迷子猫の飼い主への調査では、生きて見つかり、発見距離が分かった室内飼育の猫の半数は、逃げた地点から39メートル以内にいました。普段から自由に外へ出入りする飼い猫では、その距離は300メートル。捜索範囲の境界にできる数字ではありませんが、その猫が外でどんな経験をしてきたかによって、捜す場所の考え方も変わります。
近くの車の下や物陰に隠れていた例もあります。何百メートルも歩ける身体があることと、隠れ場所から一歩を踏み出せることは、別の話です。動物の行動は、身体能力だけでなく、経験や、そのときの恐怖にも左右されます。近くにいるなら帰れるだろうと、人が考えるほど単純ではないのでしょう。
「猫には帰巣本能がある」ともよく言われます。けれど、慣れた場所から帰ることと、知らない場所から家の方向を知ることは別の能力です。遠方から帰還した例はあっても、その仕組みは十分に解明されていません。帰ってきた猫の話だけでは、今、姿の見えない一匹が帰れるかどうかまでは分かりません。
私たちには見慣れた家の裏も、室内で暮らしてきた猫には、一度も歩いたことのない場所かもしれません。捜す側は家までの道を知っていますが、猫がその道を知っているとは限らない。「家はすぐそこなのに」と思うとき、私たちは、その近さを自分の感覚だけで測ってはいないでしょうか。
タヌキの子育てでは、母親より父親のほうが長く子どものそばにいることがあります。
野生のタヌキを追跡した研究では、出産後の約6週間、父親が子どもだけと過ごした時間は、母親の2倍以上でした。授乳中の母親が食べ物を探しに出かけ、その間は父親が子どものそばに残る。私たちが何となく思い描いている子育てとは、少し違う光景です。
もっとも、これは父親のほうが熱心に子育てをしているという話ではありません。母親には授乳という役割があり、そのためには自分自身も食べなければならない。父親がそばに残ることで、母親は食べ物を探しに出かけられるのです。
子どものそばにいることも、そこを離れることも、どちらも子育ての一部になっています。
考えてみれば、子どものそばにいた時間だけで、親がどれほど子育てをしていたかを測ることはできません。目の届くところで守ることもあれば、目の届かないところで支えていることもある。タヌキの親たちは、そんな役割を分担しながら子どもを育てています。
子どもは、自分が眠っている間に誰がそばにいて、誰が食べ物を探しに出かけていたのか、知ることもないのでしょう。
そうして何も知らずに眠っていられた時間が、どれほど多くのことに支えられていたのか。気づくのは、ずっと後になってからなのかもしれません。
住宅街でタヌキを見かけると、「山から下りてきたのだろうか」と考える人がいます。けれど、そのタヌキには、そもそも帰る山などないのかもしれません。街で生まれ、街で育ち、そこで子育てをしているタヌキもいるからです。
私たちは住宅街と自然を別々の場所として考えがちですが、タヌキにとって、その境界は必ずしも同じではありません。庭の植え込み、公園の茂み、神社の裏手。人間には離れた場所に見えても、身を隠せる通り道があれば、ひと続きの生活圏になります。昼間は人や車でにぎわう道も、夜になればタヌキが利用する道に変わります。
都会のタヌキも、果実や昆虫、ミミズなど、身近な環境にある食べ物を利用しています。私たちがコンクリートに囲まれた街だと思っている場所にも、食べ物があり、休める場所があり、命をつないでいける環境が残っているのです。
街角でタヌキに出会ったとき、私たちは「こんな所にまで来たのか」と驚きます。けれど、その一頭は、いつもの道を歩いていただけなのかもしれません。私たちが知らなかっただけで、そこにはもう一つの暮らしがある。人間が自分たちの街だと思っている場所を、タヌキもまた、故郷として生きているのです。
【総本家たぬき村 ガチャガチャ新入荷!】
本日、総本家たぬき村のガチャに新しい仲間が加わりました!
陶器雑貨を中心に活動するクリエイター「BlueBell」さんの可愛らしいタヌキの置物が、小さなキーホルダーになった『BlueBell たぬき日和』【トイズキャビン】。
そして、さまざまな生き物が卵から孵化する瞬間を、まるで本物のようなクオリティで再現した『NTC MONO+ 孵化 フィギュアマスコット&ボールチェーン』【いきもん】も入荷しました!
可愛いタヌキと、生き物の誕生というマニアックな瞬間。方向性はずいぶん違いますが、どちらも店主の趣味嗜好が色濃く反映されたラインナップです。
もはや売れ筋よりも、店主が回したいかどうかで仕入れている気がします(笑)。
総本家たぬき村にお越しの際は、ぜひガチャコーナーも覗いてみてください!sf-japan.xsrv.jp/booking/
秋が深まると、ジョウビタキが日本へ渡ってきます。庭先や公園で見かける、あの小さな冬鳥です。
この鳥には、少し意外な習性があります。冬の間、雄も雌もそれぞれ自分の縄張りを持ち、同じ種類の仲間であっても、侵入してくれば追い払うのです。
鳥の縄張りというと、繁殖相手を確保したり、巣や雛を守ったりするためのものと思われがちです。ところが、ジョウビタキが冬の日本で守っているのは、繁殖相手でも巣でもありません。自分が冬を越すための食べ物です。
遠い海を越えて、同じように日本へたどり着いた仲間たち。それでも、冬の間は互いに距離を取り、それぞれの場所で暮らします。食べ物が限られる季節には、同じ仲間であることが、必ずしも一緒にいられる理由にはならないのです。
やがて春になると、日本で冬を過ごした多くの個体は、再び繁殖地へと旅立っていきます。
私たちは、寄り添う動物の姿に温かさを感じ、離れて暮らす姿にはどこか寂しさを覚えます。でも、自然界では、仲間と距離を置くことが、自分の命を守るための大切な選択になることもあります。
庭先で一羽、静かに枝にとまっているジョウビタキ。その小さな鳥が守っているのは、誰にも邪魔されず、春を迎えるための居場所なのです。
総本家たぬき村 ガレージマーケット 公式予約サイト完成🎉
既存の予約サービスを使って準備を進めていたのですが、どうにも使い勝手に納得がいかず、「これなら自分で作った方が便利なんじゃないか」と思ってしまったのが運の尽き。
どうせ作るなら、あれもこれもと欲が出る。凝り性というのは厄介なもので、気がつけば丸3日、ろくに寝もせずパソコンと格闘しておりました。
おかげで身体はフラフラ、頭はボロボロ。Xの投稿をはじめ、ほかの仕事まで見事に停滞してしまい、関係者の皆さまにはご迷惑をおかけしました。予約を便利にするはずが、作っている本人の生活は不便になるばかり。いったい何をやっているのやら(笑)。
そんな紆余曲折を経て、総本家たぬき村ガレージマーケットの完全オリジナル予約システムが、ようやく完成しました。
開催日や空き時間の確認からご予約まで、専用サイトで完結します。
ちなみに、来たい方も、来たくない方も、来たくても来られない方も。誰でもちょっと楽しめる仕掛けをサイト内に忍ばせてあります。予約する予定がなくても、ぜひ一度覗いてみてください。
ガレージマーケット、皆さまのご来場をお待ちしております。
▼公式予約サイト sf-japan.xsrv.jp/booking/
【総本家たぬき村、ガレージマーケット始めます。】
連日、朝から晩まで続いていたDIY。いったい何を作っているのかというと、実は週末限定のガレージマーケットを準備していました。
撮影現場やイベントなどで使ってきた水槽、トロ舟、ブラックケージ、バリケン、鳥カゴをはじめ、新品・中古・アウトレットの飼育用品、ペットフード、昆虫用品、各種アニマルグッズなどを販売します。
通販では扱いにくかった大型商品や、倉庫に眠っていた掘り出し物もいろいろ。もちろん、タヌキ好きが贈る、タヌキ好きのためのタヌキ雑貨もご用意します。
大阪府堺市にある自社施設の一角で、10月31日(土)・11月1日(日)に初開催。以降も土日祝を中心に不定期開催します。
営業は完全予約制。1組最大2名、1枠50分で、お買い物のほか、動物の飼育に関する個別相談も承ります。
なお、肝心の売場は現在も絶賛準備中。商品を並べるどころか、まだ作業道具が幅を利かせています。
完成したスペースをお披露目するつもりが、準備している人間のほうが先に完成しなくなりそうです。
予約受付の開始と詳しいご利用案内は、改めてお知らせします。開催までの準備風景や販売予定の商品も、少しずつご紹介していきます。
【総本家たぬき村 ガレージマーケット、予約受付開始!】
連日、朝から晩まで続けてきたDIY。売場の完成にはもう少し時間がかかりそうですが、ひと足先に来場予約の受付を開始しました。
大阪府堺市にある自社施設の一角で、10月31日(土)よりスタートします。
撮影現場やイベントで使用してきた水槽、トロ舟、ブラックケージ、バリケン、鳥カゴをはじめ、新品・中古・アウトレットの飼育用品、ペットフード、昆虫用品、各種アニマルグッズなどを販売します。
もちろん、タヌキ好きが贈る、タヌキ好きのためのタヌキ雑貨も。
営業は土日祝を中心とした不定期開催で、完全予約制。1組最大2名、1枠50分。お買い物のほか、動物の飼育に関する個別相談も承ります。
お買い物の予約は無料ですが、当日の購入金額が税込1,000円未満の場合は、1組につき施設利用料1,000円(税込)を頂戴します。飼育相談は50分5,500円(税込)で、別途施設利用料はかかりません。
売場はまだまだ準備中。開催日までに商品を並べ終わるのか、作業している人間が先に力尽きるのか。なかなか際どい勝負になってきました。
開催日や詳しいご利用案内、ご予約はこちらから。
reserva.be/sciencefactory
今月、フィッシングメールが急に増えた。メールによると、私の口座は止められ、カードは使えなくなり、荷物は届かないらしい。メールの中の私、人生ボロボロだ。
本物の銀行は全然連絡してこないのに、偽物の銀行は毎日心配してくれる。タヌキと暮らしているが、化かしに来るのは人間ばかりである。
一方、Xでは凍結祭りの影響なのか、フォロワーが一瞬で200人ほど減った。メールの危機は全部ウソなのに、こっちだけは本当らしい。
昨日10月26日の満月は、「ハンターズムーン(狩人の月)」。
けれど、同じ月明かりが、ある動物には命を脅かす光となり、別の動物には進む道を教える羅針盤になります。
ハンターズムーンは、収穫を終えた畑で狩りが行われた季節に由来するとされる呼び名です。
実は、月明かりを狩りに利用するのは人間だけではありません。
明るい夜には獲物を見つけやすくなる捕食者がいる一方、姿を発見される危険を避けるため、開けた場所での活動を控える小型哺乳類もいます。
ところが、アフリカのフンコロガシにとって、夜空の光は別の意味を持ちます。
糞を丸めて運ぶ彼らは、月や月光が空につくる偏光の模様を手がかりに、まっすぐ進む方向を保つことができます。さらに研究では、月のない夜に天の川を利用することまで確認されています。
同じ月を見上げても、動物によって、その光が持つ意味はまったく違う。
生物学者ユクスキュルは、生き物がそれぞれの感覚を通して経験する世界を「環世界」と呼びました。
人間が「狩人の月」と名づけた光の下にも、狩る者、身を隠す者、進む道を探す者がいます。
月はひとつでも、その光の中には、いくつもの世界があるのです。
ハムスターが餌を巣へ運ぶのは、お腹が空いているからとは限りません。
ジャンガリアンハムスターの実験では、巣の蓄えを減らすと、食べる量は変わらないのに、運び込む量が増えたそうです。
今日の満腹では、明日の不安は埋まらないのかもしれませんね。
タヌキが銀杏の匂いにどう反応するかを調べようとしたら、銀杏を入れた実験容器ごと掘り出されてしまった。東京大学の卒業研究で紹介されている出来事です。
銀杏はイチョウの種子で、あの独特な匂いは、硬い殻を包むやわらかな外側の部分から生じます。研究では、種子入りの容器と空の容器を地中に埋め、タヌキの反応を比べようとしました。容器を掘り出され、予定した比較はできませんでしたが、匂いへの強い関心をうかがわせる出来事でした。
興味深いのは、実験を行った日光植物園には、イチョウの木がないことです。そこで暮らすタヌキは、銀杏を食べた経験が乏しいと考えられます。食べ慣れたものを探し当てたとは限らないのに、土に埋まった容器を掘り出すほどの関心を示したのです。
この結果だけで、生まれつき好きな匂いだとは言えません。ただ、「鼻のいいタヌキには、銀杏はもっと臭いだろう」と想像していたなら、見直す余地があります。匂いを感じ取る能力と、その匂いをどう受け取るかは別のことです。
私たちは銀杏を踏まないよう、足元を確かめて歩きます。その同じ匂いを、タヌキは立ち止まって調べる。秋のイチョウ並木は、人間とタヌキで、ずいぶん印象の違う道なのかもしれませんね。
来年のカレンダーに、タヌキのいる一年はいかがでしょうか。
2027年版の卓上たぬきカレンダーを、SUZURIで販売しています。今年は「たぬきがいる暮らし」と「たぬきがいる風景」の2種類。日本の自然の中で生きる野生のタヌキたちの姿を、四季の風景とともに描きました。
親子で寄り添い、食べ物を探し、森や水辺で過ごすタヌキたち。雪の森から芽吹きの春、緑に包まれる夏、落ち葉の秋へと、ページをめくるたびに季節も移っていきます。
私たちが予定を書き込むその日にも、どこかでタヌキたちの暮らしが続いている。仕事や勉強の合間に、ふとそんなことを思い出せる一冊になれば嬉しいです。
価格は各2,589円(送料別)。ご自宅や職場に、タヌキ好きな方への贈り物にもどうぞ。本商品の売上金はすべて、野生動物の保護および傷病鳥獣保護活動に使用させていただきます。
それぞれの絵柄は、下の商品ページでご覧いただけます。来年を一緒に過ごす一冊をお選びください。
2027年版 野生のタヌキが生きる一年…たぬきがいる暮らし【卓上カレンダー A】
suzuri.jp/science_factory/21…
2027年版 野生のタヌキが生きる一年…たぬきがいる風景【卓上カレンダー B】
suzuri.jp/science_factory/21…




















