
かしま。刀さに多い/20↑/転載使用AI学習🆖 鍵垢👉@ps_vx11 うぇぼ👉 https://xitter.gq/t.co/YnhrcZ6jh8
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ALT ごけさに「いつだって、どんなキミだって」 そっと扉を開けると、審神者の甘く柔らかな香りに混じってつんと微かに薄荷のような匂いがした。 無言のまま室内に入る。 足音を立てないように注意深くベッドまで歩み寄って、ひざまずいて――後家兼光はようやく、ほっと息を吐き出した。 審神者は、眠っていた。 薄く開いた唇から寝息が聞こえる。咳がつらそうだったから眠れているか心配していたのだが、初期刀が伝えてきたとおり、だいぶ落ち着いたようだ。 顔色も悪くないように見えた。いつも丁寧に結われている髪が寝乱れて頬や額にかかっているのが幼子のようで、何ともいとけない。 その額に、小さな白い布のような物がくっついていた。 冷却じぇるしーと、というのがこれかと後家はしげしげと眺めた。さきほど感じた薄荷のような匂いの正体はどうやらこの小さな布らしい。見るのは初めてだった。刀剣男士はめったに熱など出さないし、何よりここ数日――面会謝絶を言い渡された後家は審神者に会えなかったので。

ALT 「……」 それほど長く効力を発揮するものではないから適時貼り換えてやらないと、と医務担当の短刀が言っていたのを思い出して、後家は少し迷った。 触れたら起こしてしまうだろうか。 せっかく寝入っているのを邪魔するのは本意ではない。というかそもそもこうして寝室に這入していること自体命令違反だし、とはいえ少しでも彼女の回復に寄与したいし……。 と、心の中で悩んでいるつもりだったのが聞こえてしまったのだろうか。 ふいに審神者の睫毛が揺れ、ゆっくりとその瞳が開いた。 ――主ごめん面会謝絶言い渡されてるのは重々承知だけどでもそれでもどうしてもキミの様子が一目見たくて……! そう反射的に口走りかけた唇をギュッと噛んで硬直した後家を、審神者はぼんやりと見上げた。 「……夢……?」 数日ぶりに聞く、審神者の声だった。

ALT まるで砂糖菓子のなかに溶けていくかのような感覚を味わいながら、そうだね、と後家は笑って頷いた。 「きっと、夢だよ。だから、大丈夫」 夢とうつつのあわいを揺蕩うように瞼を上下させる審神者に語り掛けながら、そっと額に手のひらを当てる。まだぼんやりとした熱が宿っているように感じた。 やはり冷却じぇるしーとを取り換えた方が良いのではないだろうか。どこにあるのかな、と腰を浮かせかけた時だった。 「……あのね、ほんとは、後家くんに会いたい」 ぽつりと審神者が呟いた。 後家は息を止めて審神者を見下ろす。 後家に触れられたまま、でも、と眉間にしわを寄せた審神者の瞳が、熱のせいではない涙で滲んだ。 「――ぐちゃぐちゃの顔見られるの、恥ずかしくて……」 今すぐ力の限りに抱きしめたい衝動に駆られる。 それを渾身の力で抑え、後家は穏やかに微笑んでみせた。

ALT 「わかってる。わかってるよ、主」 「ごめんね……はやく、治すから……だから、」 「焦らなくていいんだ。大丈夫。今は、ゆっくり眠ろう」 後家は審神者に屈みこみ、零れた涙を指先で拭う。 「次に目が覚めたら、きっと元気になってるよ。そしたら、ごはんを食べよう? ボクが腕によりをかけて、おいしいお粥を炊いておいてあげる。ね?」 吐息を零すように審神者は笑った。 おやすみ、と囁いて布団をかけ直してやる。審神者はほっとしたように、ゆっくりと瞼を閉じた。 やがて再び、静かな寝息が聞こえ始めた。 〝夢〟から醒めた彼女はきっと、改めて後家に謝罪しようとするだろう。 だから、後家は微笑み、眠る審神者の頬に口づける。 (……ゆっくり伝えていくよ、主) 弱った姿を見せようとしてくれないことも、それが恋刀である自分だからこそということも――切ないと同時に全てがどうしようもなく愛おしい、と。
































