
ALT 画像化されたテキストです。以下本文: 「ん」 短すぎる一言に一瞬何事かと思ってしまうがそれと同時に突き出された手には綺麗にラッピングされた箱があるとこに気付く。 これは時期を思えばバレンタインの贈り物であることに思い至り思わず顔が綻ぶがなかなか受け取らない自分に焦れたのか手を突き出した張本人であるアオギリの顔は徐々に険しくなっていく。 「要らねぇなら他の奴にやっちまうぞっ!」 「まさか……愛しい君からの贈り物だ…ありがたく頂くさ…だから他の人にあげるだなんて言わないでくれないかな?」 そう言って恭しく彼の大きな手に収まる贈り物を受け取る為に手を差し出すと少し乱暴にのせられるがまさか彼からこういったイベントごとに関する物をプレゼントされるだなど思っても見なかったというのが本音である。 社交的ではあるがポケモン達以外には一線を引いているアオギリが、人である自分に贈り物をしてくれたということは大変な変化だと感じずにはいられない。彼の中での自分の割合がポケモン達に追い付いたとまでは自惚れはしないが少しは

ALT 気に留めてもらえる存在にはなれたのだという事の喜びを噛み締める。 「あ~……渡しておいてなんだが…お前の好みがよくわからなかったからもし口に合わなかったら捨ててくれ……」 「何故?他ならぬ君がくれた物を捨てると思うのかい?見るに今出張してきているパティスリームクロジの物だ……味はお墨付きだろう…なら捨てるだなんて選択肢はあり得ない」 彼の目を真っ直ぐに見据え力強く断言すると気恥ずかしさからか目線を外されてしまうがそれだけ自分を意識している証拠なのだと思うだけで破顔してしまう。 「君からこうやって贈り物を貰えるだなんていなかったから……本当にうれしいよ…」 「どうせお前の事だから他にも山程貰ってるんだろ…俺から貰ったつっても……」 「なにを言っているんだい?たしかに私の事を思ってくれた気持ちは大変有り難いものだけど……残念ながら本命である君から貰った物には勝らない」 被せるように言い放たれた言葉にアオギリは面喰らったような表情を一瞬浮かべたがすぐにジトッとした目線を向けてくる

ALT 「………………それ他の奴の前で絶対言うんじゃねぇぞ…どんな目に合うか分かったもんじゃねぇ」 「人前では口が裂けても言わないさ…これも君の前だから言える事だからね」 「……そうかよ…じゃあ用はすんだから俺は行くぜ」 「あぁ…来月のお返しは期待して待っていて欲しい…最高の物を用意しておこうじゃないか」 「いらんっ!…………それと忘れるとこだった…これ、お前のミロカロスとズガドーンにもやってくれ」 そう言ってポロックケースと簡単なラッピングを施されたポフィンを二組渡される。 「お前だけにやるのは不公平だろ?ポロックはカゴのみで作ってある、ポフィンはちょうど調理場にズミがいたから教わったんだよ…あいつのブロスターとオクタンに試食してもらったが旨そうに食ってたから味は問題ねぇ」 そう言いきるとじゃあなと手をヒラヒラとさせながらその場を去るのを見送りながら心の中で試合に勝って勝負に負けるとはこんな心境なのかと思ってしまうと















