「興福寺国宝展」はこの寺の仏像の、阿修羅様とデカい千手観音以外はみんな来た、と言っても過言ではない充実ぶりだった。私が最も好きな彫刻の無着世親像も初めて見た。後に興福寺は何度も行くことになるが、たとえば、東金堂は暗くて十二神将をよく拝めない。けど、この時は明るい室内で展示された。
先日NHKBSで放送した横溝正史原作の野村芳太郎「八つ墓村」を録画で。最初のテレビ放送以来だから四七年ぶりか。犯人はよく覚えていたが、楽しみに見始めた。ところが、よりによってあの名場面でニュース速報が入ってしまい、家族一同大爆笑の台無しになった。福田康夫の怨霊が画面から飛び出す感じ。
「名宝展」は私が今まで見た中で最もすごい展覧会だった。ただ、「立ち止まらないでください!」と係員に急かされながら、次から次へと通り過ぎただけなので、何を見たか記憶に残っていない。いま展示品を検索しても、見たかどうか、確信が持てない。覚えているのは、金印と宗近と若冲と源頼朝くらいだ
東郷青児美術館と言えば、ゴッホのひまわりである。昔はゴッホ展がよくあったが、糸杉とか星月夜とか有名な数枚を別にすれば他は貧弱で、いささか嫌いになった。しかし、これは別格である。花が多頭の竜のように火を吹いている。絵の具の盛り上がりにも迫力があって、写真ではわからない絵の代表である
伊藤匠に広瀬章人が挑戦する王座戦最終第五局は、たっくんが不利ながら、3七地点に駒を集中させ、9一歩の粘り、また、図の3一玉で2三銀から2二玉への退避を見せて焦らせる。しかし、広瀬は手数のかかる6四成銀そして7三竜だった。攻めが遅くて心配だったが、これで勝勢らしい。育児してタイトル
関東に居た頃は日本美術に興味を持たなかった。一九八三年の「ボストン美術館所蔵日本絵画名品展」、八六年に昭和天皇在位六〇年を寿いだ「日本美術名宝展」、九七年の「興福寺国宝展」しか記憶にない。いづれも東京国立博物館だった。「ボストン」では鸚鵡を覚えている。いま検索したら、若冲だった。
グラナダ版「シャーロック・ホームズの冒険」の楽しみの一つは、魅力的な女優さんがよく起用されることだ。みんな適役だ。第一八話「修道院屋敷」にはアン=ルイーズ・ランバートが出てる。どこかで見たよなぁ、と検索したら、「ピクニック at ハンギング・ロック」だ。原作同様、オーストラリア出身。
ジョットも好きだ。稚拙な感じのする割に厳粛。二〇〇八年の損保ジャパン東郷青児美術館「ジョットとその遺産展」では大画面の聖母子像を見ることができた。十四世紀の絵とは思えないくらい鮮やかで、本物か復元図か、悩んでしまった。なお、大塚国際美術館ではスクロヴェーニ礼拝堂が再現されている。
フラ・アンジェリコよりも前から好きで古い絵、というと、上野国立西洋美術館で常設展示されている「聖ミカエルと龍」だと思う。写真ではいまひとつ伝わらないが、とどめを刺す寸前の虚無的なまなざしにうっとりする。作者は十四世紀のシエナ派だそうだ。シモーネ・マルティーニなんかの時代である。










