こういうひっかけ問題は通常「食塩水を混ぜました。」のように言い切って2行目とのつながりを消します。
「とき、」とつなげているのでそのコンテキストを無視することは日本語の理解力が著しく乏しいというよりほかない。
解説
1 はじめに
今回のツイートは何気なく投稿したものでしたが,想像以上の反響があり,驚いています.アンケートの結果自体は割と想定通りでした.
このツイートでは,私が何を考えて今回の問題を出題したのかについて解説します.
2 出題意図
本問題は,食塩水の濃度計算ではなく,パーセント同士の足し算について述べています.
大前提として,実数としての0.03と3%,3/100は同じものを表しています.もちろん,「100の3%」や「100の100分の3」が文法的に成立するのに対し,「100の0.03は3」という表現は非文であるという違いはありますが,少なくとも算数的・数学的には同じものを指します.
したがって,3%と5%を足すと8%になるというのは,数学的には正しい式です.
今回の問題では,数学的に正しい式であっても,その式から与えられた状況について求めたい結論が得られるとは限らない,という例を出しました.
類題として,以下の例を考えます.
たとえば,「太郎さんが分速80メートルで30分歩くとき,80と30を足すと110になる」というのは,正しい命題です.もちろん,太郎さんが歩かないときにもこの等式は成り立ちます.
しかし,この計算によって太郎さんが歩いた距離を求めることはできません.
このように,式そのものが数学的に正しいことと,その式によって求めたいものが求められることは,別の問題です.
3 誤答の種類と傾向
今回,「誤り」に投票した人の理由は多岐にわたると思います.いくつか考えられる例を示します.
① 食塩水の濃度を求めるには不適切だと考えた
② 3%と5%の和が8%になるとは限らないと考えた
③ 前提が成り立たないときにも式が正しいため,誤りだと考えた
④ 誤タップ
以下,誤タップ以外の理由についてコメントします.




